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動画編集

 

動画と翻訳

まずは説明より先に、実際にサービス紹介の動画を作成しましたのでご覧ください。

 

昨今のYouTubeの躍動など、動画翻訳の需要が毎年増えつつあり、翻訳会社パラジャパンでもお客様から動画翻訳のご依頼をいただくことが多くなっております。

動画マニュアル、商品紹介、eラーニング、インバウンド系の観光地の紹介などその目的はさまざまです。
もともと存在している動画に字幕をつけて対応させていただく場合が多いのですが、では、「字幕」といえば、みなさん何を思い浮かべますか。また、「テロップ」という言葉から連想するものといったら何でしょうか。

字幕とは

つい同じ意味で使いがちな「字幕」と「テロップ」ですが、「字幕」は、台詞や説明を全て文字に、場合によっては翻訳して映像に重ねたもので、視聴の際の不自由をサポートするといった意味合いが強いです。
もともと「字幕」は、映画で最初に用いられ、その後はテレビ、ビデオ、インターネットの映像やそれに関わる機器の進歩とともに、使われる幅も次第に広がっていきました。

日本社会の中で身近な「字幕」の使用例として、まず映画においては外国映画の日本語字幕。
テレビに関しては聴覚障害者や耳の聞こえづらい高齢者向けの字幕、動画ストリーミングサービスでも様々な言語の字幕が作品ごとに用意されていたりします。

また、遊園地のように大勢の人が集まる場所では危険事項などを説明する動画に、複数言語の字幕が挿入され、誰に対しても内容が伝わるようにしています。

「字幕」は映像の内容や台詞の忠実な文章化が重要とされています。
そのため、それを達成できる技能を持った人であれば作成することが可能です。
実際、YouTubeでは視聴者が動画に対して翻訳済みの字幕を提供することも可能となっています。

ただ、中には外国映画の日本語字幕を作成する場合のように、その映画の内容、文化、背景などに精通した専門の人が作ることが必要な場合もあります。

字幕のフォント

「字幕」のフォントについても少し触れておきましょう。
一般的に字幕の文字に使われるフォントには、タイプバンク社が開発したCANVASsUD丸ゴシックやラムダシステムズのラムダ体、太ラムダ体などがあります。
これらは線の太さが均一で、はねや払いがないシンプルな書体、視認性の高い書体です。
ある程度小さな文字でも読みやすいため、遠くからでもしっかりと字が認識出来るので、映画字幕には適しているといえます。

テロップとは

次に、「テロップ」は強調したいことや特別な情報をわかりやすいように文字で表し、元となる映像に新たな価値、体験を付加しています。

《television opaque-card projector (テレビジョン・オペークカード・プロジェクター)》 の略語として呼称されていた「テロップ」。
日本語では「テレビ投射映写機」と翻訳されていました。

これは、「テレビ画面にテレビカメラを通さずに文字や絵を直接挿入して送り出す装置、あるいはそれに使用される文字や絵」のことをいいます。
元々はアメリカの放送局CBSと共同開発したGRAY社の商標だったのですが、後に一般名詞化されたのです。

私たちの身近な「テロップ」の使用例として、テレビ番組放送中に発表された選挙結果速報や発令された緊急情報 (地震、津波、警報など)、音楽番組の歌詞などがあります。
最近はニュースやバラエティ番組の映像に合わせた内容説明、演者の台詞やコメントなどをテロップで表示する傾向にあります。

またYouTubeやSNSでの使用も顕著でしょうか。
これらの登場によって個人で撮影した動画の公開が容易となり、動画の編集にはテロップの挿入が必須作業の一つとなっています。
その結果、現在YouTubeにはテロップ付きの動画が数多くアップロードされています。

「テロップ」は動画単体では伝わらない作り手の意図を表現することに適しているといえます。
これは、作り手が異なれば、加えられる「テロップ」も大きく変わってくることも意味しています。
以上のことから、「テロップ」を付与する作業は動画の制作に根本から携わっている人物でないと難しいといえるでしょう。

テロップのフォント

フォントに関しては、「字幕」と同様に視認性は重要ですが、内容の強調を目的とする「テロップ」には必ずしもフォントを統一する必要はなく、むしろ放送される映像やコメントをいかに視聴者に強く印象付ける演出をするか、という点においては文字の大きさやフォントを変える表現方法が必須なのかもしれません。

似たような情報形式としてまとめられることの多い「字幕」と「テロップ」ですが、このように利用される目的、重要な点や特徴を比較すると全く違う意味合いを持っていると考えることが出来ます。

動画需要の拡大

近年、大規模なデータの通信が可能になるにつれて、映像、動画という概念は急速に生活へ普及しました。
今では個人が手軽に扱える媒体の中で、最も多くの情報を伝えられるものの一つといえるでしょう。
それにより、今まで企業が中心となって担ってきた情報の発信が、個人単位へと移行し活発化。
その結果様々な動画コンテンツが生まれて続けています。

また、働き方改革やコロナ禍の影響により、企業ではテレワークの推進やオンライン会議の必要性が高まり、学校教育の現場においてはオンライン授業の導入。
これは前述の編集された動画などとは違い、リアルタイムの動画を用いた活動が活発化している、ということを表しているのではないでしょうか。
今後、「字幕」や「テロップ」付加のように、動画関連の業務は増えていくのかもしれません。