フォントの紹介

◎フォントの選定について

500以上の和文フォントが存在する世の中(ちなみに欧文フォントは5,000以上とも)、フォントの選定にお困りではないでしょうか。

Windowsの標準フォントである「MSゴシック」と「MS明朝」。

ビジネスシーンで見かけるフォント1位、2位といった印象で、「迷ったらこれ」という方も多いと思います。

お客様の原稿が持つ性質(言語、分野、目的など)ごとに、実はもっと適切なフォントが存在している場合があります。

フォントひとつ変えるだけですが、お客様の本当に伝えたいことが、より広く、より深く、届くようになるかもしれません。

フォントの選定に迷ったら、ぜひ翻訳会社パラジャパンにご相談ください!

 

◎UDフォント

じゃあ適切なフォントって何?

そんな疑問を解消すべく、簡単な例として「UDフォント」をご紹介いたします。

ユニバーサルデザイン(Universal Design)のフォント、略して「UDフォント」です。

 

ユニバーサルデザインの理念には

 

1: Equitable Use(公平な利用)

2: Flexibility in Use(利用における柔軟性)

3: Simple and Intuitive Use(シンプルで直感的な利用)

4: Perceptible Information(知覚可能な情報)

5: Tolerance for Error(エラーの許容)

6: Low Physical Effort(身体的負担の少なさ)

7: Size and Space for Approach and Use(アプローチと使用のためのサイズとスペース)

 

といった7つの原則が存在し、言い換えれば、誰でも、どこでも、簡単に、安全に、健康に、使用できるフォントが「UDフォント」とされています。

 

具体的な特長として

可読性(読みやすさ):連続で読んでも疲れない、すらすら読める

視認性(見やすさ):パッと見ただけでその文字が何かわかる

判読性(分かりやすさ):読み間違いが少ない

の3つが優れたフォントです。

 

 

簡単な比較として、通常のフォントとUDフォントを使って同じ文字を並べてみました。

細かい部分ですが、違いは明確だと思います。

ちなみに補足ですが、右下にあるマークはUDフォントを使用している制作物に表示できる「UD FONTマーク」です。

翻訳会社パラジャパンにご依頼いただければ、お客様のマニュアルや会社案内などに「UD FONTマーク」を表示することができます。

 

話を戻しまして「UDフォント」が適切な場面ですが、例えば装置や機器のマニュアルの数値。

「OC0B83」のように似た形状の文字が混在していたら、ユーザーは迷ってしまいますし、万が一これがとても大事な数値だったら、人命にまで関わる問題かもしれません。

視認性の高い「UDフォント」を採用することで、製品をより安全に使用してもらえる、まさしく適切なフォントではないでしょうか。

 

 

◎ 多言語におけるフォント

実をいうと、私たち翻訳業界でもフォントへの意識はまだまだ足らず、英語や中国語に和文フォントを使っている、そんなケースも少なくありません。

誤ったフォントの選択は文字化けの原因にもなります。

日本語用、英語用、中国語用、と言語別に対応フォントを使用することは、翻訳会社として基本といえます。

言語に対応したフォントの選定はもちろんですが、パラジャパンではさらに次のステップとして、多言語でも原稿の性質(分野や使用目的など)に適したフォントをそろえています。

前述の「UDフォント」は日本語のみならず、英語・ドイツ語・中国語・韓国語・タイ語・アラビア語・・・など数多くの言語がございます。

多言語「UDフォント」の詳細につきましては、スタッフまでお問い合わせください。