対応言語

フィンランド語

 

フィンランド語はフィンランドの公用語で国民の約9割が話す言語です。

フィンランドは北欧の諸国の中の1つであり、北欧言語同士は似通っているというイメージがありますが、実はその中でもフィンランド語が特殊な位置づけにあることは意外と知られていません。


それはフィンランド語はウラル語族であり、近隣の国であるスウェーデン語やデンマーク語など他の北ヨーロッパの言語や、英語・ドイツ語などのインド・ヨーロッパ語族とは大きく異なるのが理由です。

そのような事情もあり、一番近い言語はエストニア語、次いでハンガリー語であると言われています。

 

使用されている主な国・地域
フィンランド
話者人口
600万人

 

フィンランド語は歴史的に大きく分けると以下の4期に分けられます。


初期フィンランド語 (~1530年代)
古フィンランド語 (1540 年代~1810年代)
初期現代フィンランド語 (1820年代~1860年代)
現代フィンランド語 (1870年代以降)

 

フィンランド語の起源

現存する最古の印刷されたフィンランド語文献の著者で、「フィンランド語の書き言葉の父」といわれるミカエル・アグリコラは1500年代にフィンランドにルーテル派の信仰をもたらし、フィンランド語の書き言葉も発達させました。

その後フィンランド語出版の禁止令などが出ることもありましたが、1863年にフィンランド語の地位をスウェーデン語の地位と同等であるとの勅令を出し、その少し後にフィンランド語は国の公用語となりました。

第一次世界大戦後ロマノフ王朝が倒れ、1917年にフィンランドが独立したことに伴いフィンランド語・スウェーデン語の両言語が公用語として採用されました。

 

【どっちがどっち】

面白いことにフィンランド語では“彼”も“彼女”も同じhänを使います。
つまり、三人称の使い分けが不要です。
性別を気にせず使えて便利です。

また、物を表す“それ (it)”はseで表現しますが、上述の彼/彼女にも使うことができるようです。

会話の中から推測するのでしょうか?日本人だと何がどれを表すのか混乱しそうですね。

 

 

【フラットな社会?】

フィンランド語には敬語がありません。

「お願いします」や「〜してください」に相当する言葉がなく、その代わりに「ありがとう」を意味する“Kiitos (キートス)”を使うことができます。
三人称の使い分けがないことも述べましたが、国全体がフラットな文化なのかもしれませんね。

 

【かわいい響き?!】

フィンランド語はパ行・マ行が多く使われています。
これに促音・長母音が加わり、下記のようなかわいらしい響きの言葉が生まれるようです。

プンプリプイッコ:綿棒
モイモイ:こんにちは
ププ:うさぎ
ユオッポ:酔っ払い

 

【日本語と同じ意味…じゃない!】

日本語と同じような音なのに全然違う意味の単語が意外とあります。
以下にいくつか紹介します。

カニ:うさぎ
スシ:オオカミ
プータロ:木製の家

 

【フィンランド名物のお供にちなんだことば】

フィンランドといえば、サンタクロースをイメージする人も多いと思います。

そのサンタクロースのお供をしているトナカイにまつわる面白い用語があります。
それが「Poronkusema」です。

現地では、「トナカイが休みを取らず、疲れることなく移動が可能な距離」の意味としており、その距離は約7.5km。
トナカイと縁遠い私たちからしたら身近な表現ではないかもしれませんが、トナカイがいる生活が当たり前となっている現地ではとても便利な言い回しとして使われているそうです。

 

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翻訳項目 単位(訳仕上げ) 価格※ 
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